地面に立ってぼけーっとするだけで。
目の前を通り過ぎていく人が途絶えないということに驚く。
東京の人口がまた10%を超えたらしい。
その事実を全然イメージできない。
もしくは気味が悪くて仕方ないのか。
目の前を通り過ぎていく人はすべて全く知らない人で
その人たちの白髪やピアスの穴にもおそらく意味が
あるのだろうということに驚く。
「すみませんお父さん、上々ですか?」
などと、やはり聞いてみたいとは思わない。
交わらないものたちが目の前をやたら交錯していく。
俯瞰しているはずの自分の体のアウトラインが
なぜかぼやけていくのを感じる。
この倦怠感をどういう言葉で説明すればいいのか。
むぁあ。
他の何者でもないあり方というのは
においがしないというにおい、とか
味がしない水の味、とかに似ている
日々の寝床はなるべく土に近い方がいい。
ふと見通すなら風の吹き抜ける2階の窓辺がいい。
そう思っているのだけれども。
もの悲しさや、うら寂しさが
今夜もカプセルホテルで人知れず寝息を立てている。
ぼくらのからだの細胞ひとつひとつはやはりカプセルで
街は明日も息づくのだ。
窓辺
2008.05.10 higomokkosu GARDEN コメント0トラックバック0
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