higomokkosu GARDEN higomokkosu SHIRT

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三保真吾

Author:三保真吾
higomokkosu GARDEN
higomokkosu SHIRT
熊本県出身。
マリスト学園卒業。
武蔵野美術大学卒業。
長男、B型。
現在一児の父。

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注射、自転車、机

2006.07.31 雑記
今日はだらだらと昼頃まで寝てしまい、
ご飯を食べて3人で出かけました。

まずは病院でむすめの注射。
ちょっとだけびっくりして泣きました。
今まではまったく泣かなかったのに。
ちょっと大人になったのかしら。

それからうちの近くの自転車屋に。
こどもを乗せる自転車を買うのです。

今は安くてもかわいいデザインの自転車がたくさんありますね。
嫁と選んだのは黒いフレームのもの。
こどもを後ろに乗せるかごを付けて、
ヘルメットを買いました。

10年ぶりに自転車に乗る嫁と初めて乗る娘。
僕は自分のマウンテンバイクに乗って
ちょっとそこまでサイクリング。
またひとつ愉しみが増えました。

家につく頃にはむすめはすっかり寝てしまい、
大きなヘルメットが右へ左へ。

それから僕は二人をうちに置いて材木屋へ。
今日のもうひとつの予定である作業台の足をつくるのです。
自転車で行って持って帰ろうと思ったのが甘かった。。。
自転車を途中で乗り捨ててバスでいったん帰り、
走って自転車を取りにいくはめに。

で、組み立てようと思ったのですがこれがなかなかうまくいかず、
もう少し材木を買わなければならないようです。
僕のアトリエはなかなか完成しないのです。
まあそれも愉しいのですが。
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こどもが食べると

2006.07.30 雑記
今でこそなんでもパクパク食べますが、
うちの子はわりと離乳食のすすみが遅いほうでした。

そのくせ乳ばなれはあっさりで、
ある日突然サヨウナラって感じでした。
嫁は嬉しいような淋しいような
そんな気持ちであったそうです。

なんとなく歯が生え揃ってからは
何でも食べるようになりました。
体が欲しているんでしょうね。
不思議なようですが当然といえば
当然のような気もします。

今ではほとんど僕達と同じものを食べます。
子供の頃はキライと言いがちなピーマンや
タマネギやトマトも大好物です。

日によって良く食べる日もあれば
全然食べない日もあります。
あたりまえのことかもしれませんが
よく食べてくれると嬉しい。
僕がつくっているわけでもないのに。

親心といってしまえば間違いなくそうでしょうが、
なんというかこう、大袈裟ではなく
僕の体の中の遺伝子が喜んでいる感じ。

本能と肉体、そして心は同じものだと感じる。

自分に子供ができるまでは
子供をどうかわいいと思っていいのかわかりませんでしたが、
自分に子供ができてからは、他人の子までかわいいと
素直に思えるようになりました。
これって一体何なんでしょう。

おそらくこれもまた僕の遺伝子のスパイラルに組み込まれた
本能と呼べばいいのか肉体そのものと呼べばいいのか
それとも心と呼べばいいのか、
とにかくそういうもんなんだと思うのです。
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梅雨が明けたら

2006.07.29 雑記
暑中お見舞いは梅雨が明けたら出すものらしい。
その感じってなんか良い。

何事もギリギリまでやらない性格の僕はやはり、
いつまでたっても明けない梅雨に甘えて、
今になって慌てて図案を考えている。

ちょっとやろうと思っても、
やり始めたらやっぱりそうはいかず、
やはり徹夜ってことになる。
どこかに答えがあるわけではないけれど。

で、もう明けるんだよね?梅雨。

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そんなことばかり

2006.07.28 雑記
つるつるぴかぴかのモノはどうも苦手で、
使う度に緊張する。

古いものが好き。
寄り添って支えあうようなおつきあい。
許しあって会話をするように。

手にとった瞬間にたまらなくなるようなシャツが
どうやったらつくれるだろうかと考える。

はおったとたん、一生君と生きていくよと
誓いたくなるような控えめで強いシャツ。

何が必要で何が不必要なのだろう。
もしかしたらそんなこととは無関係かもしれない。
そんなことばかり考える。

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届かない

2006.07.27 雑記
身体のごく表面的な衣服、或いはファッションというものが、
人間性の重要な部分を垣間見せることがあるように、
何気なくこぼれ落ちた言葉が、その人の飾らない素性を
大いに語ってしまうことがある。

極めてシンプルなことであるけれども、
誰かに感謝をするという心象は
このうえなく美しい態度だ。

そんなことはわかっている。
だからなかなか手が届かないのか。

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夏の想い出

2006.07.26 雑記
なんて清々しい空でしょう!!
世界はこんなにも美しく、希望に満ちていたのか!
嗚呼。

えー、西日本のほうは梅雨が明けたそうです。
長雨ご苦労さまでした。
被害にあわれた方、大変でしょうが頑張ってください。

今日は以前シャツを買ってくださった方が
わが家に遊びにきてくれました。
ハンモックを持って。
そして昼間からビールを飲みました。
瓶ビールのほうが旨いよね!なんて言いながら、
とにかく最高でした。

庭のハーブはけっこう虫に喰われています。
それでもたくましく新芽を伸ばしています。
虫さん、オレの分もとっておいておくれよ。
自家製ミントのモヒートがこの夏の大きな野望なんだぜ。

夜になると遠くから花火の音が聞こえました。
浴衣を着た人を何人か見かけました。
今日は隅田川だったのかしら?

ずいぶん前、友達と由比が浜に行ったことがあります。
皆、海パンに濃いめのサングラス。
もちろん視線を隠すためです。
声なんてかける度胸はありません。
そんなキモイ青春の想い出。
嗚呼。


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どうしようもない

2006.07.25 雑記
プリンターのインクって高い!
ってずっと思っていたのですが、
最近リサイクル品というものを知りました。

半額以下くらいで買えるんですね。
なぜこれまで知らなかったのか・・・

higomokkosu SHIRTもそうですが、
今、世の中には一体どれくらいの数の
オンラインショップがあるのでしょう?
もしかしたら、というかおそらく確実に
リアル店鋪よりも多いのではないでしょうか?

僕のまわりでも大抵の買い物はオンラインで
済ませるという人は少なくありません。
世の中の仕組みが大きく変った感じさえします。

リアル店鋪に比べ運営コストが格段に
安いからでしょうか。
送料をふまえても大抵の商品が安い。
ネットユーザーの消費者にとってはありがたい話ですが、
そのぶんつらい思いをされている方も多いことと思います。

しょうがないと言ってしまえばそれまでですが、
なんというかこう、インターネットというツールが
競争社会を激化させる一端に成り下がってしまうことには
抵抗を感じてしまいます。

マーケティングの視点から言ったら、
なんてなまぬるい!と叱られてしまいそうですが、
いちネットショップ運営者としては
このツールのいい側面だけを利用したいと思うのです。

古臭い考え方かもしれませんが、
本当の意味での顧客商売。
つくる側と使う側がつながりを意識できる関係性。
そういったものをオンラインに期待します。

おそらくこんな考え方ではいつまでたっても
商売繁盛!なんてことにはなりそうもありませんが、
僕は本当につくるべきものをつくり、
それに共感してくださる方に使っていただきたい。

きっとこんなことはきれいごとであり、
理想主義で、もしかしたら痛々しい考え方かもしれません。
けれど、どうせやるならそんな夢のようなことを
本気でやってみようと、やっぱりそう思うのです。

どうしようもないですな。

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いのち

2006.07.24 雑記
この世に生を受けてから、
僕達はそれぞれの旅に出た。

その目的が何なのか、
それは僕にはわからない。

けれど僕達のいのちの使命はきっと、
バカみたいに純粋でひとりよがりで
だからこそ美しいのではないか。

日々の忙しさは、
求めているものを曖昧にして、
僕達はただただ疲れてしまう。
真面目に生きようとすればするほど
世界は僕達を疲れさせる。

けれど見失ってはいけない。
僕達がバカみたいに追い求めている
子供じみたいのちの使命を。

現実と引き替えに売り渡してはいけない。
僕達のいのちそのものである、
大いなる使命を。

そう信じなければ僕達は一体どうやって生きればいいのか。

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梅雨が明けない

2006.07.23 雑記
東京は梅雨明け目前にきて、しつこい雨が降っています。

九州のほうはものすごいことになっていますね。
僕の実家でも軽く土石流が起きているらしいです。
裏手の山の上のほうで土砂崩れが起きて
小川がせき止められ、道路を濁流が這っているらしい。

家ごと流されるんではないかと冗談で言っていましたが、
テレビからから流れる「最大級の警戒」なんて言葉を聞くと、
まんざら冗談でもないような気がしますよ。
心配だわ。

残念ながらまだ梅雨は明けませんが、
夏祭り、花火大会がちらほらと始まっていますね。

アースガーデンで知り合った方にお声がけいただいたので、
今年は松戸の花火大会に出かけようかと思っています。
学生の頃に行ったことがあるんですが、
河原で見る花火がとても印象的ですよね。

8月5日、楽しみです。
嫁と娘を連れていこうかと思っています。
晴れるといいのですが。

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左から右へ

2006.07.22 雑記
もちろん思想の話ではありません。
先日も書きましたが、肩こりがひどいのです。

今まで肩なんてこったことがなかったので、
これがひどいのかどうか、ほんとうはわかりません。

しかも左の肩だけが痛い。
これは何かしら原因があるはずだと思い、
日々の暮しの中での自分の癖を見直してみました。

で、ひとつ気がついたのです。
普段立っている時、気がつくといつも右足重心なんです。
その姿勢が楽なんです。

これは!と思いこの2、3日なるべく均等に
どちらかというと左足重心で過ごしてみました。

するとどうでしょう!
左の肩の痛みが少し柔らいだのです。
んーやっぱり生活習慣か。

でそれはよいのですが、今度は右の肩が痛い。
足したら同じではないのか。

根本的に何かを変えなければ・・・あぁ・・・。

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さとうきび畑

2006.07.21 雑記
初めてフルで聞いた。

森山良子の「さとうきび畑」。

ご覧なった方も多いと思いますが、
今日、何気なくながめていたテレビで。

正直、ものすごい感動したよ。
なんて美しい歌なんでしょう。

美しいという表現は不適切かもしれない。
父を戦争で亡くした主人公の悲しみの歌なのだから。


ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は
ざわわ ざわわ ざわわ 風が通り抜けるだけ


11番まである歌詞の中で繰り返されるフレーズ。
ざわわ、という音は、風の音であり、波の音であり、
主人公の胸のなかで消えないざわめきの音である。
僕にはそう感じられた。

ざわわ。

こちらの心まで掻きむしられるような響きだ。
今日はしばらく寝れないかもしれない。

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思いつくまま

2006.07.20 雑記
ひとくち食べてすぐに旨い!というものは
本物の味ではなくて、
ふたくち、みくちと味わって
ようやく美味しいと思えるものが本物の味だよ。

と、誰かが言っていた。

食べることに限らず、本物を味わうためには
最低限の経験と知識が必要だと、僕も思う。
ところが、本来はそんなことなかったはずだ。

なぜ本物を見抜くための技術が必要なのか。

本来美味しいと思えるものは、
少なくとも身体そのものが欲している要素を
その食物が含んでいるからだ。
食に対する欲求は肉体と直結している。

自然界の食物連鎖は決まった生命同士の
バランスのとれたやりとりのうえに成り立っている。
それは栄養素の、分子の、原子のサイクルだと、
言えはしないだろうか。

僕達の食にも確かに本物が存在する。
しかし、現代においては残念なことに
その何倍もの偽物が存在するのではないか。

それを文化の多様性と簡単な言葉で片付けてはならない。
雑食の極みは様々な不信を生み、そしてバランスを失う。
僕達は不幸にもそのことにさえ気がつけない。

食が見直されている。
食を考える時、僕達の生活全般が見えてくる。
僕達は何を食べ、この命をどこに導けばよいのか。

日本食はヘルシーであるとよく言われる。
その土地にもよるだろうけれど、
伝統的な料理の多くはとてもシンプルな味わいだ。

その土地でとれる作物を活かしてつくるので
その土地の土、風、太陽の味だ。

伝統というものの多くは、
おそらく、代々受け継がれる中で、
少しずつアレンジされてきた。

そのバトンを僕達はどういったカタチで受け継ぐのか。
土地の人間が受け継ぐのか、そうでないのか。
どうアレンジしていくのか。

僕はシャツをつくる。
噛めば噛むほど味の出る、そして
大切なものを受け継ぐようなシャツがつくりたい。

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ブルゾンとコートの生地

2006.07.19 higomokkosu SHIRT
今日はいつもお世話になっている生地の業者さんに出向きました。
「06-07 AUTUMN/WINTER」用の生地の相談をするためです。

以前予告した通り、今秋には厚物をつくるつもりです。
シャツ屋なのに邪道だ!という葛藤が事実残っているため、
今回はメンズのみ、のつもり。
今のところ「BLOUSON/MAN」「COAT/MAN」の予定です。

生産を終了してデッドストックとなっている生地で
気に入ったものが見つかり、おそらくそれでいきます。

ブルゾンは白のキャンバス地のような厚手の張りのある生地。
コートは茶(ブラウンコットン)の肉厚なもの。

いずれもデッドストックのため、
限られた数のみの生産となると思います。

シャツ同様、接着芯を使わずにつくるため、
どのような仕上がりになるか未知数な部分もありますが、
とりあえず生地を洗って、雰囲気を確かめてみます。

100%オーガニックコットンのブルゾンとコート。

いまのところ一番楽しみにしてるのは間違いなく僕だと思います。
んーーわくわく。
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顔の見える商売

2006.07.18 higomokkosu SHIRT
この日誌を書きはじめて7ヶ月ほど経ちました。

日誌というか、ほとんど個人的なことばかり
書いておりますが、なんとか毎日続いております。

始めた理由は幾つかありますが、
higomokkosu SHIRTの大きな命題でもある
つくる人と使う人の「距離」を少しでも縮めたいと
いうのもそのひとつです。

インターネットを利用するということは、
直接会って手渡しをするということに比べれば
確かに空間的な距離は遠いかもしれません。

しかし、こういった日誌を手軽に見ていただいたり、
メールを交換したりするという行為を通じて、
直接会うのとはまた違ったコミュニケーションが
存在するのも確かだと思うのです。

将来的には店鋪を構えることが理想ですが、
当面は先日出店したアースガーデンなどの場を通じて
直接お会いする機会を年に何度か持てればいいなと
思っています。

この日誌を通じて、つくり手としての僕という人間を
少しでも垣間見ていただくこと。
それは重要なことである気がします。

顔写真だけではない、
本当の意味での顔の見える商売というものを、
模索しながら見つけていきたいなと、そう思っています。

既存のファッションのシステムにあがなうつもりはありませんが、
なんというかこう、僕達の時代はそういった部分から
再考しなければならないような、そんな気がするのです。
もしかしたらそんなことは純粋なモノづくりとは
無関係なのかもしれませんが。

皆さんのご意見をお寄せください。

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Smoke less , but better and longer

2006.07.17 雑記
シガーを世界に広め、定着させた伝説の人物である
ZINO DAVIDOFFの遺した言葉。

直訳すると
ほんの少しだけ、より良いものそしてより長いものを吸いたまえ。
とでもなるだろうか。

シガーの愉しみはその素晴らしい味わいもさることながら、
ゆっくりとした時間そのものを愉しむという点にある。

本当に質の良いものをゆっくりと愉しむ。

シガーというものをどう捉えるかは個々の自由だが、
これほどまでにゆったりとした時間を満喫できるアイテムは
そうそうないのではないかと思う。

そういった意味ではまさにスローライフというものに
うってつけではなかろうか。
なんて、葉巻吸いは都合よく考えてしまう。

西洋の嗜好品の多くは、
香りというものを最重要視しているように思う。
シガー、ワイン、トリュフ、チョコレート、チーズ・・・
彼等の大きな鼻はそのぶん匂いに敏感なのだろうか。

香りを愉しむというとは、食べる前に立ちのぼる香りというより、
口に含んだあとの余韻というものであることが多いようだ。
その表現も多様で、それぞれなかなかマニアックな世界である。

「Smoke less , but better and longer.」

longerとはシガーの長さそのものというより、
余韻の長さともとれるかもしれない。
僕は英語がわからないので想像でしかないけれど。

余韻。
これほどまでに至福の時間を感じさせる言葉があるだろうか。
波のない水面のように穏やかで、心地よい時間。
静かに愛を確かめあうような時間。
それは大袈裟かもしれない。

いずれにせよ、またシガーを燻らせたくなった。

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線香花火、セミ。

2006.07.16 雑記
大学の時の友人がわが家に遊びにくるという。
そんな電話が昨日入った。
彼と彼女、そしてまた別の友人とその彼女。

途中晩飯を食べようと、
彼の車でわが家に向かっていると、
予備校時代の友人から電話がかかってきた。
半ば無理矢理合流し、呑み屋で晩飯。
店を出る頃には9時をまわっていた。

うちに着く頃には10時を過ぎていたが、
うちの子は相変わらず夜も元気で
ビビリながらも皆を迎え入れた。

線香花火。

庭に出てライターで火をつける。
火薬の燃える匂い。
マグマのような橙色の塊がぐつぐつと音をたてる。
そして繊細な光の枝が宙に飛び出す。
パッ、パパパッ。
コマ送りの映像のよう。
最期は音もなく光が遠のき、やがて闇へ。

昼間セミの声を聞いた。
湿気を帯びた塊のような空気をつんざくように、
たどたどしくも鋭い振動が夏の到来を知らせた。

そうだ、夏が始まる。

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兄貴

2006.07.15 雑記
東京に出てきてから6年間ルームシェアをした
高校の同級生がいて、その兄貴が結婚をした。

僕も何度か面識があり、
わざわざ2次会にお声がけいただいた。
前日の誘いではあったが、焼酎の一升瓶を片手に、
品川まで出向いた。

兄貴は自衛官である。
会場には本物の筋肉を持った猛者達が
すごい勢いで酒を飲んでいた。
その筋肉とは裏腹に、皆さんとても温厚な方ばかりで、
明らかに弱輩者の僕達でさえ、丁寧な敬語で接していただいた。
本物の強さとは優しさのむこうがわにあるのである。

何の機会か忘れてしまったが、兄貴に連れられて
ナンパというものを体験したことがある。
深夜の歌舞伎町である。
僕などがうまく話ができるわけもなく、
結局始発の電車で帰ったのを記憶している。

兄貴もそのことを憶えていて、

「三保もあのころは輝いていたよな。」

なんていうどう捉えていいのかわからないお言葉をいただいた。

結婚式の2次回というものは
たいてい友人達ががやがやと集まって
ざっくばらんに、なんてことになる。

友人というものは不思議なもので、
本来何の縁もゆかりもない人間同士の、
おそらくそうだからこそキラキラと輝く
美しいものだ。

義理・人情。

そんな古臭い言葉を、
僕達は全力で共有したいと願う。

おそらくそれは友という存在が
遠くて近い、まるで自分自身のような存在である
からではないのか。

多くの愛すべき友を得るということはつまり、
同じ数の自身の姿を垣間見るということかもしれない。
そして同じように、友にとって自分自身が
そういう存在であることを願うことを、
僕達は友情と呼ぶ。

品川の駅の改札前で皆と別れた。
友人とその兄貴とそのまた兄貴と妹。
素敵な4兄妹との不思議な縁を
自動改札の味気ない仕種のむこうに残して
僕は青色の電車に乗った。

兄貴、結婚おめでとう。

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利器

2006.07.14 雑記
2、3日前にわが家にもとうとうエアコンが届いた。

ここ数日寝苦しい夜が続いていたため、
ありがたい話ではある。

これまではベランダの窓を網戸にし、
廊下、アトリエ、寝室のドアと窓を開けて
なんとかやり過ごしてきた。

風の流れは思いのほか良く、
そこそこ涼しかったのだけれども、
さすがに寝ている間はあけっぴろげともいかず、
蒸し暑い部屋で仕方なく寝ていた。

望まざるとも、あればあったで文明の利器に
頼ってしまうのだろうと思っていたのだが、
まだどうにもならんというほどの暑さでもなく、
今のところ風呂上がりと、床についての2時間くらい
でおさまっている。

といっても、この利器はリビングだけで、
僕のアトリエスペースはあいかわらず蒸し返している。
んーーー。

東京も来週には梅雨明けするらしい。
さほど降らなかったと、毎年思うあたり、
梅雨に対して必要以上に身構えているのだろう。

僕達日本人は長い年月、この梅雨と寄り添って生活してきた。
農耕民俗であった僕達の祖先にとっては、
この長雨はいのちと等価であったかもしれない。

僕達は祈ることを失ってしまった。
それを進化と呼び、それらの道具を利器と呼んでいいのかどうか、
本当はわからないけれど。

アトリエの窓には風鈴でも吊るそうかと思っている。

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がんばらにゃんばい

2006.07.13 雑記
中学生のとき、陸上部に所属していました。
長距離ランナーでした。

毎日の午後の練習はもちろんのこと、
朝連も日課で、朝から3、4キロ走っていた気がします。

僕はバス通学で、
バス停から登校坂を駆け上がると、
他の部員はもう走っています。
簡単な準備運動をしてすぐに合流。

グラウンドの脇ではいつも校長が草むしりをしていました。
この校長は僕の叔父の兄で、親戚にあたる方です。
僕の親父の中学生の頃の担任の先生であったそうです。
親子二代の恩師にあたります。

とても厳格な方で、少しでも曲がったことをする者には
誰であろうと雷が落ちました。
そして、自分が関わった全校生徒の名前を憶えている、
深い情愛に満ちた方でした。

誰よりも早く学校に来てグラウンドの草をむしり、
誰よりも大きな声で挨拶をする。
そんな方です。

僕達の小さな結婚披露宴にもおいでいただきました。
実はお酒が大好きで、飲むと笑いがとまらないのです。
僕はそれがとても嬉しかった。

力強い握手。
最後に肩を優しくたたかれ、「がんばらにゃんばい」と。

昨日、無心で草をむしり、
今日は右のふとももの裏がものすごい筋肉痛です。

太ももの裏をもみながら、そんな先生の顔が思い出されました。

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無心

2006.07.12 雑記
気がつくと庭の雑草がけっこうな勢いで茂っています。

僕にしては珍しく、思い立ってすぐ行動。
昼過ぎから庭の草むしりを始めました。

この庭はありがたいことに、
大きな木が1本生えている以外は、紫陽花くらいしかなく、
自由にいじっていけそうな感じなんです。

以前も話しましたが、僕達の野望は様々で、
ハーブを植えたり、染料植物を植えたり、
子供用のプールで遊んだりなどなど。

それらの野望を実現するべく、
今日は草むしりをしたのであります。

なめてかかったわけではないのですが、
すっかりきれいになるまで1時間半ほどかかりました。
考えてもみると、まともに草むしりをしたのなんて
10年ぶりくらいではないでしょうか。

作業的には地味でしんどかったのですが、
こういう黙々と無心でやる作業って、
瞑想にも似たトリップ感がありません?

それに一面きれいに片付いた時にはなんともいえない
達成感がありました。

そのあと、先日アースガーデンで買ったハーブを移植。
無事に育ってくれるといいのですが。

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ガス

2006.07.11 雑記
引越す前に住んでいたマンションはプロパンガスで、
今回の引越し理由の上位ランカーでした。

夏場でも一月8千円を切ることはなく、
冬場にいたっては2万円を越えたこともありました。

引越して初めての検針の結果。
4千円。

だよねぇ〜。そりゃそうだよねぇ。

プロパンガスの業者の方には
大変深刻な問題だと思うのですが、
皆さん引越しの際はプロパンガスには気を付けましょう。

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肩こり

2006.07.10 雑記
ここ最近、肩こり、足のむくみなんていう
女性にありがちな悩みを抱えております。

足のむくみはまぁ大したことはないのですが、
とにかく肩こりがひどいのです。
しかも左側だけ。

正確には肩というか肩甲骨から肩、首にかけて。
全域にわたって寝違えたようなスジの痛み。
首をまわすと骨と骨がゴリゴリぶつかるような
気持ち悪い音が・・・。

右側はまったくなんともないのですが、
これって何が原因なんでしょう?
まくら?パソコン?足組み?
うーーーん。

嫁に揉んでもらうと真っ赤になって、
ずいぶん楽になるあたり、間違いなく何か悪いものが
淀んでいる感じなのです。

解決策をご存知の方いません?

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収穫

2006.07.09 雑記
2日目終了しました。

若干浮いていたであろう僕達のブースに立ち寄ってくださった皆様、
心より御礼申し上げます。

初めての出店ということもあり、
わからないことも多々あったのですが、
いろいろな方とお話しさせていただく機会を得ることができ、
大変勉強になりました。

なんとか天気ももちこたえ、
蒸し暑いながらも、あっという間の充実した時間を
過ごすことが出来ました。

今回の出店で得た収穫は、
まず、実際に出店してみて改めて自分達のポジションが
より明確になったこと。
そして、何といっても熱い人との出会いです。

熱い想いを抱いた方々との出会いは、
何ものにもかえがたい、貴重なものです。
そういった出会いを提供してくれたアースガーデンに
深く感謝します。

今後、このような場をどういったかたちで設けるべきなのか、
今回の出店もふまえてもう一度検討しなければならないなと
感じています。

僕達の目の前のブースに、ハーブを出店している方がいました。
もうひとつの収穫です。


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初日

2006.07.08 雑記
アースガーデン初日終了しました。

今回はクラフト長家というスペースでの出店だったため、
両日とも搬入、搬出しなければならないのですが、
なんとか初日は無事に帰ってきました。
朝4時起きはさすがにつらかったですが・・・。

明日は天気が崩れるかもしれないとのこと。
なんとかもちこたえてくれるといいのですが。

本日足をとめてくださった方、
久しぶりに再会した友人諸君、
ありがとうございます。

明日は6時起き。
張り切っていくぞ。

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明日

2006.07.07 雑記
明日7/8(土)と7/9(日)の2日間、
代々木公園内で開催される「アースガーデン夏」に
出店致します。

「06 SPRING」の紅花シャツや、刺繍シリーズの
サンプルを特別価格にて販売致します。

「PLAIN」などの定番をのぞいては全て一点限りですので、
お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

ご来場お待ちしております!

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ほのお

2006.07.06 雑記
作業に没頭していてふと我にかえると、
決まってこう思う。

「人生、暇つぶしか」

蒸し返した部屋で汗だくになって
目を凝らして無言で何時間もたったひとりで。

そんな光景がふと可笑しくなる。
けれど何事にもかえがたい特別な時間。



僕のたったひとつの情熱。
小さくて真っ赤なほのお。
僕はそれを誰にも見せやしないよ。

お金や名誉や夢や未来や戦争や死神も
そのほのおを奪えやしない。
僕はそれを誰にも見せやしないよ。

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マングローブの風

2006.07.05 雑記
引越してきたこの家にはエアコンがない。

湿気の多いこの季節、これからやってくる夏。
さすがに必要だろうということで、
とうとう今日、電器店に出かけた。

オンラインで購入したほうが確かに安いのだが、
工事であるとか配送であるとか支払い方法であるとか、
いろいろ検討した結果、近くの電器店で買うことに。

洗濯機も僕が独り暮しをしていた時から使っていたもので、
さすがに寿命が近づいていた。
この際!という半ば開き直った勢いであわせて購入。

独り暮しの時には考えられなかったこんな大人買いも、
ひとえにわが家の財務大臣のなせる技である。
恐るべし。

その帰り、いつものスーパーで夕食の買い出しに。
今夜はアジの塩焼きである。

だっこひもに娘をくくりつけたままレジの後ろの
花屋の前で待っていると、
すーっと伸びたなんとも気持ちのいい鉢植えが
ふと目にとまった。

「マングローブ」


学生の頃、石垣島出身の高校の同級生の実家に
1週間程泊まり込んだことがあった。
10人くらいまとめてである。

石垣島からフェリーに乗って西表島へ。
モーターボートで川を上流までのぼり、
上流からカヌー下りを楽しんだ。

途中インストラクターに連れられ、
マングローブの森へ歩を進める。
ぬかるみからインストラクターがおもむろに
拾い上げたソフトボール大の黒いかたまり。

「しじみです。」

沖縄の偉大さを体感した旅であった。


あの頃は思いもよらなかった存在を
スーパーのレジの前でひもにくくりつけたまま、
そんな記憶が爽やかに蘇った。

マングローブ、210円。

エアコンよりずっと爽やかな風を運んできた
この小さな木の値段。
なんだか安すぎる気がして少し寂しかった。




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鉛のいのち

2006.07.04 雑記
先日ある方から工業用のミシンを譲り受けた。

製品は縫製屋にお願いしているので、
普段僕がミシンを踏むのは、
基本的にトワルを縫うときである。

トワルとは、パターンをおこす際の試し縫いというか、
シーチングという安い生地で出来上りをチェックする
ためのもの。

そのミシンでトワルを縫った。

コンセントを差し込み、スタートボタンを押す。
ファンファンファン・・・という滑らかなモーターの音。

ペダルを踏むと重厚なボディーに取り付けられた銀色の針が、
緩やかに上下する。
もう少し踏み込むと小気味よい音を立てて生地を縫い合わせた。
抜群である。

思い通りのステッチが生地の上に描かれていく。
鉛で出来たソリッドなこの機械が、
従順ないのちを宿しているかのように思える。
これは長年愛着を持って使われてきたマシンだけが醸す
特別な雰囲気かもしれない。

普段製品を縫うことがなかったけれど、
たまには縫ってみようかと思わせる、
そんなミシンである。

これからは僕の手となり末永く働いてくれることを願う。

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探し求めていたもの

2006.07.03 雑記
「どんな女性がタイプ?」

「芸能人だったら誰が好き?」

というありふれた質問に、
上手に答えられたことがない。

いきなり服の中に手を突っ込まれるような、
驚きと戸惑いで身動きができなくなる。

そしてその度に思うのだ。
次に聞かれたら長谷川京子と答えよう、と。


本屋で何気なく手にとった雑誌をパラパラとめくっていると
こんな言葉が目に飛び込んできた。

「健やかな人」

その瞬間、僕はどんな表情だったのだろうかと想像する。

あぁ、そういうことだったのか、
僕が探し求めていたものは。


さりげない美しさに燃え上がり、
いっきに頂上まで登りつめてしまう。
そしてさりげない仕種に凍りつき、
同じ角度で斜面を下る。

それを男のサガと呼ぶことは、いくらか乱暴だろうか。
少なくとも女性にとっては乱暴な態度である。
まったく男という生き物は。


「どんな女性がタイプ?」

「健やかで美しい人」

「芸能人でだったら誰が好き?」

「・・・・。」


例えば誰よ?

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2006.07.02 雑記
故郷の存在がうずきだすのは、
一種の本能なのだろうか。
いわゆる鮭が生まれた川に焦がれるような。

未だ僕にとってそれがどういう存在なのか、
うまく飲み込めずにいるけれど。
さて、のみ込むべきものであるのかどうか、
それすらわからない。


滝 時雨 梢 稲妻 花菖蒲 朝日 霧雨 燕 蓮華草


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H

2006.07.01 雑記
何かのテレビ番組でタモリが云っていた。

「芸術とはつまり変態ということなんですよ。」


自分の内面にある生々しいものを
いろいろな手法でさらけだすということ。
社会にとっての意味合いはどうであれ、
優れた芸術作品の多くは、そんなひりひりとした
身体性を帯びているように思う。

絵画にせよ音楽にせよ文学にせよ、
作者の息づかいを感じるような作品は
素晴らしいと思う。

芸術とは一種のシャーマニズムではないかと
思うようになった。
芸術家とは、肉体に降り立つ啓示にも似た衝動を
どうしても押さえきれない人間のことではないのか。
芸術における才能とは、
まさに神が与えた受信機ではないのか。
これは芸術に限ったことではないかもしれないけれど。

誰が呼びはじめたのか知らないが、
僕達はセックスのことを「H」と呼ぶ。
この「H」が「HENTAI」の「H」と知ったときは衝撃的だった。

深夜、ワールドカップのスタジアムに群がる
何万という人の数を見るとき僕はクラクラしてしまう。
世界にはこのいのちの何臆倍もの「H」が確かに存在していて、
僕達はそれを変態と呼んでいるのだ。

アダムとイヴが冒した罪の果てに僕らが生きているとして、
或いはその真理を追求するすべての学問や芸術を、
めくるめく繰り返す僕らは、ただの変態以外の何者なのか。

タモさん教えておくれよ。

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